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インカム

インカムの種類と通信距離の目安

インカム(無線機・トランシーバー)には、いくつかの分類や、利用上の注意点が存在します。 大型施設でのイベント利用に適したインカムや、バイクツーリングに適したインカム、テレビの収録時に適したインカムなど、その使用環境によって選ぶべき通信機器の種類が異なります。

この記事では、目的にあったインカムを選択できるように種類や通信距離の目安を紹介します。

※本記事内のインカムは、無線機・トランシーバーと同義として表記します

インカムの種類と通信距離の目安

インカムとは、マイク付きのイヤホンやヘッドセットを装着して会話ができる“無線通信機器(以下、無線機)”を意味します。
  • ■インカム(インターコミュニケーションシステム)
  • ■無線機
  • ■トランシーバー

上記の3つは、基本的に同じ製品を指しますが、使われる業界によって呼ばれ方が変わります。

小売店や放送業界では無線機は“インカム”と呼ばれることが多く、警備業界では“無線機”、イベント会社では“トランシーバー”や“シーバー”と呼ばれたりしています。携帯電話を“携帯”や“スマホ”、“電話”と呼ぶ感覚に近いですね。

また、無線機のアクセサリーであるイヤホンマイクやヘッドセットを“インカム”と呼ぶケースもあります。この記事は“無線機=インカム”と定義して書いています。

▶インカムの正式名称など詳細を知りたい方はこちらのコラムもご覧ください!

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インカム(無線機)の種類と通信距離の目安

機器の種類通信距離
(見通し)
通信距離
(市街地)
通信距離
(建物内)
送信出力
(最大)
免許
登録
特定小電力トランシーバー約1km~約2km約100~200m約1~4フロア10mW不要
簡易業務用無線機
(免許局)
約5km~約10km約500m~1km約10~20フロア5W要免許
簡易業務用無線機
(登録局)
要登録
IP無線機携帯電話通信圏内0.25W不要
Bluetooth
インカム
約1km約100m1フロア/約20m10mW不要

※周辺の状況によって記載の距離で通信が出来ない場合があります

※Bluetoothの通信距離は、機器毎に登録する規格(Class)により変わります。

通信距離の目安の注意点

インカムの電波飛距離は、無線の種類や使用環境によって大きく左右されます。特定小電力トランシーバー、簡易無線機、Bluetoothでの通信は、電波を遮断してしまう建物の有無が通信距離に影響するため、あらかじめ使用環境を想定しておく必要があります。

キャリア通信網を利用するIP無線機は、携帯電話が圏外になってしまう山間部や地下などの場所で使えないことが多いので、こちらも注意しましょう。

▶インカムの通信距離の目安についてもう少し詳しく知りたい方はこちらのコラムもご覧ください!

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インカム(無線機)には免許や登録が必要なものもある

簡易無線機には、「免許局」「登録局」の2つが存在しますが、そのどちらも電波法により総合通信局への申請が義務付けられています。簡易無線機の「免許局」「登録局」の違いは、申請をした人や団体以外の第三者の利用が可能かどうかです。
「免許局」への申請は、免許された法人などの団体利用を可能にするためのものです。申請手数料(収入印紙)は、1w以下で3,550円(電子申請は2,550円)。1w~5w以下で4,250円(電子申請は3,050円)。1局あたりの年間電波使用料は400円で、免許までの期間は約1ヶ月となります。
「登録局」への申請は、登録した法人などの団体以外も使用が認められるための申請なので、レンタルを可能にするための手続きと言えます。申請手数料(収入印紙)は、個別申請の場合2,300円(電子申請は1,700円)、包括申請(複数台をまとめる申請)の場合は、2,900円(電子申請は2,150円)。1局あたりの年間電波利用料は400円で、登録までの期間は免許局と同様に約1ヶ月です。

※ネクストギアーズでレンタルできる簡易無線機は、すべて登録状を取得済みのため安心してご利用いただけます。

▶インカムの免許制度について詳しく知りたい方はこちらのコラムもご覧ください!

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インカムを使い分ける基準とは?

今回紹介したインカム(無線機・トランシーバー)は、通信距離によって使い分けると便利です。それぞれ種類別に適した場面と理由を紹介します。

特定小電力トランシーバーに適した用途

特定小電力トランシーバーは、見通し200m前後から、最大4フロア程度の通信距離が見込めるので、飲食店や小売店のオペレーション用途として使うのがおすすめです。
特定小型トランシーバーは、送信出力が他の通信機器に比べて弱いので、お互いの姿が見えない状態や、フロアがたくさん区切られた空間での利用は不向きです。上記以外にも、アウトドアや工場見学などの遮蔽物が少ない場所での利用にも適しています。注意点としては、チャンネルが合うとお互いの会話が誰でも拾えるので、秘匿性を大事にする場合は使用を避けましょう。 また、中継器を使用することができるので、通信距離が足りない場合に中継器を設置して手軽に通信距離を伸ばす事が可能です。

簡易無線に適した用途

簡易無線機は、見通し約5km、住宅地で約1.5km、都心部で約800mでの通信が可能なので、広範囲での通信が必要な人におすすめです。
警備業務やイベント時の運営業務ではメイン機材として利用されています。それ以外にも、敷地面積の大きめな小売店や倉庫作業などをはじめとして様々な業務で使用されています。 また、建物や施設の形状や材質によりますが、2〜20フロア程度の高さでも通信できることが多く、大型の百貨店や施設管理の現場などでも多く使用されています。

IP無線機に適した用途

IP無線機は、携帯電話か使える場所なら日本全国どこでも使用可能であるため、高層ビル全域での通信やマラソン大会などのスポーツ大会での利用に最適です。
運送業やインフラ業者など広いエリアでの通信が必要な事業者にも利用されており、簡易無線よりも広い範囲での利用を検討している方向けのインカムです。

Bluetoothインカムに適した用途

バイク用のインカムとして最も多く使われるのがBluetoothインカムです。
ヘルメットに内蔵できるタイプもラインアップされているため、運転中も手軽に通話できる点が特徴です。通信飛距離をより伸ばしたい方はツーリングルートを想定して簡易無線やIP無線機などのインカムを選ぶのが良いでしょう。

違法のインカムの見分け方

インカム(無線機・トランシーバー)を使う場合、通信距離が長すぎたり、送信出力が大きすぎたりする機器は日本の電波法に違反する可能性があります。
電波法に違反する機器は、船舶に搭載されている無線機などに電波障害を引き起こしてしまう可能性があり、人命救助などに支障をきたす可能性や、ラジオやテレビの電波障害を引き起こす原因になります。 これらの電波障害を引き起こすような、違法通信機器かどうかを見分けるために、日本の電波法に基づいた通信機器に記載される技適マークを確認しましょう。公共の電波を侵害しないためにも、法律の遵守をするためにも、技適マークの確認を忘れずに行いましょう。

まとめ

インカム(無線機・トランシーバー)の利用を検討している方は、まず使用状況を想定し、必要な通信距離を把握しておくことが重要になります。今回ご紹介した通信機器の種類は、それぞれ特性が異なるので、具体例に挙げられた使用環境をイメージし、よりご自身が使用する際の目的に近いものを選びましょう。
とはいえ、たくさんのインカムがラインアップされていて選ぶのが難しい場合が多いと思いますので、そのような際はお気軽にお問い合わせくださいね。


▶インカムの購入とレンタルを比較について詳しく知りたい方はこちらのコラムもご覧ください!

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