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異なる周波数の無線機同士の無線機をつなぐVE-PG4の便利な使い方

施設管理やイベント運営、警備現場や工事現場へ無線機を導入する場合、業務用無線機が多く選ばれていました。
しかし、業務用無線機より遥かに広域で通信ができるIP無線機の登場により、様々な現場で業務用無線機とIP無線機が混在する状況となっています。
業務用無線機とIP無線機は周波数の違いからお互いに通信できません。この問題を解決できるのがVE-PG4です。
VE-PG4は繋げたい無線機を1台ずつVE-PG4に有線接続することで、周波数を自動変換し、周波数の違う無線機同士の通信を可能にします。
この記事では、VE-PG4で通信可能な無線機の種類と使い方について説明します。

業務用無線機とIP無線機の違い

業務用無線機は無線機同士でお互いに直接電波を飛ばし合い通信します。
対してIP無線機は携帯電話と同じく近隣の基地局や中継局を経由し通信を行います。
業務用無線機とIP無線機は周波数帯域や通信の仕組みの違いから相互に通話する事はできません。
業務用無線機とIP無線機の送受信イメージ

・業務用無線機のメリットとデメリット

メリット:災害時や山中などの携帯電話が圏外のエリアでも通信を行う事ができます。

デメリット:無線機同士が約5キロメートル以上離れてしまうと通信ができなくなります。

・IP無線機のメリットとデメリット

メリット:携帯電話の3G/4G/LTEの圏内であれば全国どことでも通信が可能です。

デメリット:災害などで基地局が停止した場合や、データ通信が過多となった場合、送受信ができなくなります。

現場でよくある問題

IP無線機が登場する前から日常的に業務用無線機を利用している企業では、チームや部門、支社毎で必要に応じて業務用無線機を導入しているケースがよくありました。
それでも無線機の周波数と設定を合わせてあれば、一時的に台数が必要な際は社内の無線機を集めて使用したり、レンタルサービスの活用で必要台数を賄うことが可能でした。
IP無線機が登場して以降は、2つの周波数の無線機(業務用無線機とIP無線機)が混在してしまい、チャンネルを合わせても通信ができなくなってしまい、柔軟な運用がしづらくなってしまっているケースが発生しています。

・解決策

異なる周波数の無線機同士を繋げたい場合にVE-PG4が役立ちます。
これまで、異なる周波数の無線機同士で通信する際は人が音声中継をしていましたが、VE-PG4では人に代わり自動で変換を行う事が可能です。
繋げたい無線機を1台ずつVE-PG4に有線接続すると、片方の無線機が受信した音声をもう一方の無線機から自動で送信してくれます。
音声のタイムラグは約1秒程度ですので一般的な業務利用であれば問題無いレベルで使用できます。

(1)業務用無線機同士を繋ぐ場合

2022年11月30日まで運用できるアナログタイプの業務用無線機(免許局)と、2022年12月以降も使用できるデジタルタイプの業務用無線機(免許局)を接続することが可能です。
また、アナログ、デジタルを問わず免許局と登録局を接続する事も可能です。

・アナログタイプの免許局とデジタルタイプの免許局の接続イメージ
免許局同士の接続イメージ

アナログ、デジタルを問わず免許局同士や登録局同士の無線機を接続する事も可能です。
ただし、免許局で名義人が異なる無線機を接続する際は電波法上、手続きが必要ですのでご注意ください。

 

・免許局と登録局の接続イメージ
免許局と登録局の接続イメージ

既に保有している免許局に、一時的にレンタル可能な登録局を追加して使用したい際に考えられる組み合わせです。
ネクストギアーズではVE-PG4をレンタル品/販売品としてラインアップしていますので、このような組み合わせもご提案可能です。
レンタルの際は、追加するレンタル無線機のメーカーと音質などを事前に調整する必要がありますので、通常のレンタル依頼よりも早めにご連絡ください。

(2)業務用無線機とIP無線機を繋ぐ場合

アナログでもデジタルでも、業務用無線機とIP無線機は、通常互換性はありませんが、VE-PG4を経由する事で互換性を持たせることが可能です。

・IP無線機と免許局や登録局の接続イメージ
業務用無線機とip無線機の接続イメージ

既にお持ちの業務用無線機(免許局や登録局)とIP無線機を接続するイメージです。
IP無線機をお持ちの場合、ネクストギアーズのIP無線機や登録局を追加でレンタル利用する事も可能です。

(3)そのほかの機器と繋ぐ場合

VE-PG4では、他にも特定小電力トランシーバーと業務用無線機またはIP無線機の接続や、拠点間の無線機同士を接続することも可能です。

・異なる種別の無線機の接続イメージ
異なる種別の無線機との接続イメージ

極端な例ですが、1台のVE-PG4には4つの異なる種別(免許局/登録局/IP無線機/特定小電力トランシーバー)の接続が可能です。
2022年11月末までに、ほとんどのアナログタイプの業務用無線機が使用できなくなりますので、徐々に無線機を入れ替えたいという
お客様にとっては生じる可能性のある組み合わせです。

※異なる名義の免許局同士を接続する場合、異免許人間通信の許可を受ける必要があります。

まとめ

文章にするとイメージが難しいですが、設定をしっかり行えば無線機同士を接続して通信範囲を柔軟に拡充する事ができます。
様々な周波数帯域を使用する無線機がリリースされている昨今では、つい最大の通信範囲に適合した無線機を導入してしまいがちですが
導入台数が多い場合には、広域通信が必要なポジションにはIP無線機、そうでもない所には業務用無線機や特定小電力トランシーバーを
導入し、ハブとしてVE-PG4を設置しそれぞれの無線機同士を繋げる方法で導入を検討してみると予算削減にもお役立ちできる可能性があります。

運用に際してご不明な点がございましたらネクストギアーズまでお気軽にご連絡ください。

お客様の用途に最適なプランをご提案いたします。

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